「ライドウ」 優しい音に起こされて 十字架に掛けられた、美しい"葡萄の木"の瞳が、開くのを、見る 紅涙を流し続ける、それが語るのは、僕の罪 ライドウ 忘れないで これは、俺の肉 これは、俺の血※ お前は、それを食べたのだから お前は、それを飲んだのだから もうお前はお前だけの意志では死ねない 誰も、ゲンザイからは、逃げられないよ お前も、そして、俺も ああ きっと 僕は、そう、したのだ 僕は、貴方の肉を喰らい、貴方の血を、飲んだのだ 僕は、このゲンザイを、償うまで 貴方のところへは、行けない、のだ この、残酷な生が、終わる、まで next→ ←back 帝都top 「これは、私の肉。これは、私の血。」 “最後の晩餐”で、パンとワインを弟子にお与えになりながら、 あの方がおっしゃったとされるお言葉です。 深いお言葉ですので、どう受け止めるかは、お読みになった方にお任せしたいと思います。 |