やさしくころして 04
だって、あなたは、熱いから。
夏の日差しのように、アツイから。
うっかり、この身を焼いてしまいたく、なる。
あの悪魔は、冷たかった。
秋の風のように涼やかだった。
どんなに熱を移しても、移しても移しても。
風は、風ゆえに、少しの香と温度をはらむだけで、すぐに。
すぐに、過ぎ去っていって、しまうのだ。残されたものの嘆きも知らず。
next→
←back
マニクロその他top