……すみません
すみません。俺、それは、約束、できません
できないんです。すみません
でも。俺
でも。ちゃんと、全部
全部、忘れさせ、ますから
あいつに要らないモノは全部、ちゃんと
ちゃんと、捨てさせて、から、俺、消えます、から
今でも、耳に残ってる。
あの、血を吐くような、声。
心を切り刻みながら、出した、音。
本当はさ。シュラちゃん。
君の、一欠片だって、ライドウにとって、要らないモノじゃ、ないんだけどね。
君が、そう、思っている限り、君は、君を、そうとしか、扱わない。
自分を自分で大切にできないヤツにさ、周りができることなんて、ほんの少ししか無いよね。
……それに。
俺は。
ごめん。やっぱり。俺は、多分。
ライドウを取られたく、ないんだ。…………この、幸福な帝都から。
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