暗闇に、キン、と光が走り、ガシャガシャと鎖と枷が崩れ落ちる。
突然に四肢の拘束が除かれ、支えを失ってぐらりと倒れ掛かるウリエルを支えた腕の持ち主は、
そのまま天使に口付ける。
「ん」
甘い舌の動きと共に、口内に入れられたのは、癒しの玉。
口の中でふわりと溶けたその宝玉は、血を流し続けていた大天使の傷を全快した。
「主、様?」
唇を解放されたウリエルは、己を抱き締める主を呆然と呼ぶ。
「・・・その呼び方だとさ、俺だかルイだか神だか分かんないから」
ここからは、お前が知ってる俺の名で呼んで、と囁く声に。
「・・・はい。シュラ、様」
と、震える声でウリエルは言葉を返した。