Deadmen 01





ああ。お前か。
何だよ。わざわざオレに何を聞きたいって?


なに?
オレと、クー・フーリンだけがシュラの愛人なのはどうしてかって?


・・・聞きにくいことをはっきり聞くヤツだな。
まあ、いい、その度胸に免じて教えてやる。


あのな。オレたちはな、愛人じゃない。
・・・DEADMANなんだよ。


はあ?でっどまん、って、何か知らないって?
・・・あれだな。こーゆーとき、シュラの居た世界じゃ、何とか言ったなー。


ググレカス?
変な呪文だな。


まあいい。DEADMANてのは、分銅って意味だ。
そう。天秤に載せてバランスを取るアレ。


シュラが天秤。オレが黒。クーが白。
つっても、魔界だと、黒は放っておいてもどんどん載せられるからな。


だから、オレはむしろ受け皿か。
アイツから溢れ出す黒を注がれる、器。


なんだよ。変な顔して。・・・別に嫌じゃないぞ。受ける側も。
ほら、オレは雌にもなれるからな。


いや、むしろ、それでアイツの一番近くに居てやれるんだから、役得ってもんだ。
結果的に、山ほど、魔力も、もらえるしな。


え?じゃあ、何で受け皿で雌のくせに、DEADMANなんて、わざわざ言うんだって?
そりゃ、お前。俺たちは、その度に、アイツに殺されてるからだよ。


・・・いいじゃないか、それぐらい愚痴ったって。



あ?お前、何、顔赤くしてやがんだ? 

あー・・・だからだなー殺されてるってそっちの意味じゃなくだな。


(確かに、そういう意味が無いことも無いか・・・)




まあ、いい。めんどくせー。


そういうことに、シトケカス。





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後書き反転

deadman 【名】
1 デッドマン、死体{したい}、倒木{とうぼく} /2 《金属》炉心部◆高炉の /3 分銅

参考:デッドマン機能⇒人が力を抜けば自動的にロボットの動作を停止させる機能