Iris Garten 08
「 キ キ ョ ウ 」
シュラ様が、その 花の 名を 呼ぶと、
それが 合図だったように、ポンポン、ポン、と、
まわり中の 蕾が、一斉に、軽やかな 音を 立てて、開きました。
そして
ああ まるで 暗い 闇の国に 明るい 青い星が 瞬いたようだと。
そのときの ぼくは、思ったのです。
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