契約 裏話1



やはり、来た、な。お前を慕う悪魔ども。

よく、気配がお分かりになりましたね



お前の人気が絶大なのは、よく分かっているからな

褒めても何も出ませんよ。旦那様。



・・・。

どう、されました。瑕が痛まれますか?



Juli。

はい。



なぜ、お前は我の傍に居る?

申し上げましたでしょう。契約なさったのですよ、貴方は私と。前世と、今生で。



覚えて、おらぬのだ。

それで、いいのですよ。でも。



でも?・・・なんだ?

覚えていなくとも、もっと私を使ってくださらないと。せっかくの契約ですのに。



・・・。

無粋な輩がこうやって貴方との逢瀬の邪魔をしに来るのも、それが一因なのですよ。



そ、そうなのか?

ええ。それほどに執着しないのなら、寄越せ、と。



・・・。執着していない、わけでは、ない。

分かっておりますよ。旦那様。でも、何も私に戦闘まで禁じられなくとも。



・・・。

先ほども私が庇わなければ・・・、また、美しい瑕を増やされるおつもりですか。



我は、お前を戦わせたく、ない。

そんな言葉をおっしゃるのは、この世で貴方様お一人ですよ。



お前が傷つくところは、見たくない。

・・・すぐに治ります。悪魔、ですから。



痛いのは同じだろう。

・・・そう、ですね。・・・だから、ですか?



何がだ?

こうやって、傍に居ても。指一本、私に触れようとはなさらないのは。



・・・なっ!な、何を言い出す!!嫁入り前の娘が・・・っ!!!

・・・。(ホントに不器用な方・・・。自分で作った表向きの肩書きを気にされて)



・・・なんだ?

貴方は本当に優しい方、だと。



違う。我は、怖いだけだ。

怖い?



触れて、お前に、囚われることが。(そうして、いつか、お前を失うことが)

そう、ですか。



すまぬ。

いいえ。



いつか、我がお前のモノになれば。その時に。

ええ、その時に。(触れてくださいね。思いのままに)



・・・すまぬ。

いいえ。









Ende


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傍に居てくれるだけで
いい