「……あ。あぁ、……や。ぃや。あ。い、いぃ……っ」
聞き、たくない。こんな、声。……信じた、くない、それが、自分の、咽喉から、出ている、なんて。
身体の中を、蠢く、その白い指は、まだ単体?違和感は、無くて、さっきより、直接的な、快感?
……あぁ、さっきの、無茶、って。この為……か?
「あ。……そ、こ。い、ぃ。……あぁ、イ……ッ!」
コイ、ツ。多分、わざ、と、ポイント、かすめては、外して、やがる。おま、けに。
イカさ、ない、ように、ごていねい、に、タイミング、合わせて、握って、きや、がって。
お手柔らかに、って、言った、のに。ホン、トに、こ、の詐欺、師が……っ。
「い、いかげん、に。い、かせろっ!……う、ぁあ。や。いや、だ、やめ……っ」
く、そ。ああ、もう、解されて、いるのか、嬲られて、いるのか。頭ん中、ぐちゃ、ぐちゃかも。
……そう、いや、嬲られるって、酷い、漢字だよな。クラスメイトで、興奮してる、馬鹿、いたっけ。
今の、場合だと、同じ、漢字が、3つか?
んじゃ、もう、一人は、誰に、なる、んだ。同、じ形の、字と、し、たら、……雷堂、さん、か?
「っ」
え?
気付くと、目の前に二つの黒曜石。
軽く汗ばんで、髪が張り付いた白い額、微かに紅潮した頬。
その綺麗さに見蕩れていて、反応が、遅れた。
「今、何を、考えていましたか?」
きらりと、光る黒い瞳。でも、その輝きは……輝きも……黒い?
え?怒ってる?……何で?
「へ?……か、漢字の、こと?……って、おま、え……っ!」
話しかけ、といて、嬲る指、増や、すな……っ!
のけぞった首に噛み付かれ、吸い上げられて、それでもまだ追求は続く。
「質問を、変えましょうか」
今、「誰」のことを考えていましたか?
耳元で囁く、犯罪的に美しい声の温度は、氷のように冷たくて、炎のように熱い。
「……」
……読心術?
「シュラ?」
「……っ」
だ、から、嬲りながら、追求するのは、やめて、くれ。
「……え、と。昔、の、友達の、こと、とか」
「他、には?」
「雷堂さん、」
とか、という言葉はライドウの口の中に消された。