Metamorphose 17





さすがにルシフェル様、お気に入りの傑作。

いとも簡単に看破されましたか。



「データはどのように整理しておきましょうか、ザフィエル様」

「そうですね。いずれも真実の力は出していないようですが、何らかの参考にはなるでしょう」

ルシファー、人修羅は、もちろん、人修羅の部下に関しても、まとめておいてください。



「人修羅と共に居た、黒髪の女悪魔はどうされますか?」

「ああ、それは早々に下がらせたぐらいですから、データは不要でしょう」

いちいち全部のデータまで保存しておくと、きりがありませんし。

大体汚らわしい女のデータなぞ、と今は隻眼の天使は鬱陶しげに溜息をつく。



それにしても。

混沌の王、ですか。確かに。

さすがに、ソフィアを取り込まれただけのことは、ある。

強く、美しく、しなやかな、永遠の少年王。

ああ。私の実験室で貴方を優しく切り刻んでさしあげたなら、


「どのような、甘い啼き声をあげられるのか、」

「何か、おっしゃましたか?ザフィエル様」

「こほん。いいえ、何もありません。早くデータを整理してしまいなさい」

「はい。了解いたしました」



……ふふ。声にまで出すとは、余程心酔したようですね。私としたことが。

また、お会いできる日が、楽しみですよ。混沌の王。



私のSeraphitus。




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後書き反転

もちろんザフィエルエンドは準備して い ま せ ん