さすがにルシフェル様、お気に入りの傑作。 いとも簡単に看破されましたか。 「データはどのように整理しておきましょうか、ザフィエル様」 「そうですね。いずれも真実の力は出していないようですが、何らかの参考にはなるでしょう」 ルシファー、人修羅は、もちろん、人修羅の部下に関しても、まとめておいてください。 「人修羅と共に居た、黒髪の女悪魔はどうされますか?」 「ああ、それは早々に下がらせたぐらいですから、データは不要でしょう」 いちいち全部のデータまで保存しておくと、きりがありませんし。 大体汚らわしい女のデータなぞ、と今は隻眼の天使は鬱陶しげに溜息をつく。 それにしても。 混沌の王、ですか。確かに。 さすがに、ソフィアを取り込まれただけのことは、ある。 強く、美しく、しなやかな、永遠の少年王。 ああ。私の実験室で貴方を優しく切り刻んでさしあげたなら、 「どのような、甘い啼き声をあげられるのか、」 「何か、おっしゃましたか?ザフィエル様」 「こほん。いいえ、何もありません。早くデータを整理してしまいなさい」 「はい。了解いたしました」 ……ふふ。声にまで出すとは、余程心酔したようですね。私としたことが。 また、お会いできる日が、楽しみですよ。混沌の王。 私のSeraphitus。 next→ ←back 魔界top 後書き反転 もちろんザフィエルエンドは準備して い ま せ ん |