サクラモリ 06_5



どうか


散らないで




『何をする気だ!十四代目!!』
「赤く染まる桜花も、美しいかと」

(どれだけ血を流せば、この体から、解放される)


「ああ、可哀想に。・・・ねぇ、見てご覧よ?」





行かないで




「貴様、狂うたか・・・!」
「狂う?・・・ふ、それならば、とうの昔に」

(何を。あと、何を捧げれば、彼の居るところに)


「今のお前の力なら、もう一つ次元を創るなど、造作も無い」




消えないで




「彼は、“そんなこと”望んじゃいなかった、だろ?」
「ええ。そして僕も“こんなこと”望んでいなかった、のですよ」

(全部、壊れてしまえば、いい。そうすれば、いつかは、彼の、混沌の内に)


「私の手を取れ。ならば、あの花も救われよう」





ねぇ

いいかげん、覚悟を決めたら?

ほら、よく 言うじゃないか

不知、周之夢為胡蝶与、胡蝶之夢為周与 
(荘周の夢で蝶になったのか、蝶の夢で荘周になったのかはわからない)

ってね




大丈夫

夢も、現も、同じこと、だよ




彼らには(・・・・)、ね





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