Weiß(白) SRW ライドウ編 2



「そう言えば、ここに来るまでに」
「・・・歌?」

華やかでにぎやかな、昼のような夜の帝都を、夢を見る心地で駆け抜けていた、時。
光、だけでなく、様々な歌や曲まで、降り注いできたのを、ヒトは思い出す。

「ええ」
「どんな?・・・ライドウが歌う今の曲、なんて、初めて、だよね。・・・聞きたい」

嬉しげな恋人に、うろ覚えですよと断って、ヒトは美しい声で小さく、口ずさむ。


「"悪魔のような、天使"」
「え?」

不思議と、耳について。・・・歌詞のほとんどが、聞き取れてしまったのは、余りにも。

「奇跡のような、この体に"触れたら後に戻れない"」
「え・・・と?」

余りにも、この悪魔にぴったりの、歌、だったから、だろうか。

「"寝ても覚めても"貴方に夢中で、"心も体も痛むよ"」
「う、歌の、話、だよ、ね」

微妙に焦った声になる悪魔に、くすくす、とヒトは笑う。

「ええ。歌の話ですよ」
「つ、続き、は?」

うっかりと、簡単に罠にかかった獲物に、ヒトはそっと口付ける。

「聞きたいですか?」
「う・・・ん」

そして、無防備な悪魔へのお仕置きに落とされるのは。

歌詞の通りの、甘い愛の言葉と、不埒な動きを再開した、白い指。










――― もう貴方しか、見えない。”







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人修羅様が生まれる予定の最後の年=09年ぽさを出したかったので。
六角形家族の「かわいい悪魔」の歌詞を、お借りしましたw。
前頁の冒頭もそこから。やっぱりか!みたいなセレクトですみません。

※次頁以降、シリアス方面に下降。甘味好きな方は、ここでストップ推薦。