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知らなかったのか、と。 どこか、苦い声で 神の器を、迎えに来た、メタトロンが、言った。 創世を為された方は、長く生きることは無いのだ、と。 その生体エネルギーを、世界を産み出すことに使い果たしてしまわれるの、だと。 ああ、だから、と。 やっと、私は 気付いた。 貴方がいつも7日目に姿を消されるのは、残酷だから、ではなく。 ――― あれは、優しさ、だったの、だと。 現実から目を背けたあの女が。 手前勝手な静寂を求めたあの男が。 貴方に、創世を肩代わりさせたと。 自分の身代わりに生贄にしてしまったと、 気付かぬように。悔やまぬように。嘆かぬように。 何も言わずに、去っていかれたの、だと。 next→ ←back 仲魔単発系top |