枷 3




知らなかったのか、と。

どこか、苦い声で

神の器を、迎えに来た、メタトロンが、言った。

創世を為された方は、長く生きることは無いのだ、と。

その生体エネルギーを、世界を産み出すことに使い果たしてしまわれるの、だと。









ああ、だから、と。

やっと、私は

気付いた。




貴方がいつも7日目に姿を消されるのは、残酷だから、ではなく。

――― あれは、優しさ、だったの、だと。










現実から目を背けたあの女が。

手前勝手な静寂を求めたあの男が。

貴方に、創世を肩代わりさせたと。

自分の身代わりに生贄にしてしまったと、

気付かぬように。悔やまぬように。嘆かぬように。





何も言わずに、去っていかれたの、だと。




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